Hisashi Nakao



ゼミの紹介

ごく簡単に私(中尾)のゼミの紹介をしておきます.だいたい12月頃に2年生のみなさんはゼミ選択を行うことになると思いますが,参考にしてください.

ゼミのメンバーとテーマ

現在の所属メンバーは3年生が6名です.私は2018年度にこちらにきましたので,今は3年生しかいません.みなさんのご関心をざくっと一言で書くと,地政学,中世(ヨーロッパ),ことば,多重人格,動物,ゲームです.こんな感じで関心は結構バラバラです.

ゼミでやること

私はあまり実験もフィールドワークもやらないので(たまにこそっとやっていますし,データ集め+一定の統計処理なんかも時々やっていますが),ゼミの目的はみなさんが一人で文献を読み,それを検討して適切にまとめられるようになってもらうことです(強調点は三つあります).というわけで,ゼミの基本的な作業はみなさんで文献を読んで,いろいろ議論していくことになりますが,年2〜3回はみなさんの興味関心に沿って,自分一人で調べたことを発表してもらう予定です.

ゼミの募集(2019年度)

2019年度もおそらく,多少なりとも私の研究内容(自然哲学)に関連するテーマでゼミ生を募集することになると思います.私の研究内容についてはこちらをちらっと見てみてください.いろいろやってはいます.あまりにも遠すぎる場合は他をおすすめすることもあります(他の先生の方が適している場合も少なくないでしょうし).

自然哲学って何よ

私の論文・本を見ろと言われてもハードルが高い上,ネットで「自然哲学」なんて名前を調べてもさほどいい案内が出てくるような専門名でもないので,少しばかり説明を加えておきます.基本は哲学的な問題意識を哲学以外のさまざまな分野の研究と照らし合わせて色々考えてみようというアプローチです.たとえば進化生物学や心理学の研究を踏まえて道徳性の起源を考えてみたり,考古学や人類学の研究を踏まえて国家が何で大事なのかを考えてみたり,といった具合です.その他にも「考古学ってどういう意味で科学なの?むしろ科学じゃないんじゃない?」とかそういう問いを考えることもできます.

また,哲学以外の他の分野といっても実に色々分野があるわけですが,私が多少なりとも関心を持って理解できるかもしれない分野は限定されます.たとえば心理学(特に発達・社会・動物),神経科学,進化生物学(特に行動を含む生態学,進化発生生物学),人類学,考古学(特に日本,ヨーロッパと中国の新石器時代まで,ラテンアメリカなど),経済学(特に実験経済学),精神医学,歴史学などです.基本は直接的に人間の諸々を対象にする分野で,物理学や化学を参照することは(私は)稀です.

関連文献らしきもの

いい日本語文献がないのであまりぱっと進められるものはないのですが,例えば以下なんかが私のやってることのイメージをつかみやすいかもしれません.

  • デヴィッド・スローン・ウィルソン. 2009. 『みんなの進化論』,日本放送出版協会(Amazon
    →絶版ですが古本はまだ安価に入手できます.進化学のいい入門書です.私も色んな物事の進化を考えますが,その際には参考になります.
  • ジャレド・ダイアモンド. 2017. 『昨日までの世界』(上・下),日本経済新聞出版社(Amazon(上)Amazon(下)
    →ちょっとスケールが壮大ですが,私がやっているのは,こういう作業をもう少し的・テーマを絞って,より詳しくやっている感じです.これは2019年度の授業(応用哲学B)で読む予定です.
  • ジョナサン・ハイト. 2014. 『社会はなぜ左と右にわかれるのか:対立を超えるための道徳心理学』,紀伊國屋書店(Amazon
    →道徳という哲学のテーマを心理学で考えるとどうなるか.色々参考になる本です.

関連する授業

2019年度は応用哲学Bと科学文化論Bで,自然哲学に関わる演習と授業を行っています.詳細はシラバスを参照してください.

その他

何かご質問その他あれば直接聞いていただくのが一番だと思います.研究室は第一研究棟4F403か404とかです(たぶん,エレベーターでて左に進んで探してください).あとはゼミ生も捕まえて聞いてみてください.ご紹介します.

Last modified: 3/17/2019