Hisashi Nakao



科学哲学/Introduction to philosophy of science

担当講師

中尾央(Nakao Hisashi),Email: hisashinakao@gmail.com(@は全角なので注意)
*履歴・専門その他は左のテーブルからリンクを辿って参照してください.

授業時間

10/11,11/1,11/15,11/22(それぞれ15:10-16:40および16:50-18:20の2コマ連続開講).

オフィスアワー

授業後.

授業の内容と目標

科学の方法や変化に関して理解を深める.具体的には以下の授業計画を参照.

教科書

教科書:サミール・オカーシャ.2008.『科学哲学』岩波書店(Amazon).
科学哲学にまったくなじみのない人にとっては(内容的にも価格的にも)よい入門書の一つなので,これを教科書にします.

参考書

  • 内井惣七.1995.『科学哲学入門:科学の方法・科学の目的』世界思想社(Amazon).
  • 伊勢田哲治.2003.『疑似科学と科学の哲学』名古屋大学出版会(Amazon).

成績評価

レポートで評価する.

授業計画

  1. 10/11(1)科学哲学とは何か:多様な科学の姿を考える(オカーシャ 2008 第1章)
  2. 10/11(2)科学と疑似科学(オカーシャ 2008 第1章,伊勢田 2003,内井 1995 第3章)
  3. 11/1(1)科学における説明と推論(オカーシャ 2008 第2章,3章,内井 1995 第2,3,4章)
  4. 11/1(2)生物学における説明と推論(オカーシャ 2008 第6章)
  5. 11/15(1)科学の変化(オカーシャ 2008 第5章,内井 1995 第7章)
  6. 11/15(2)生物学の歴史的変化:進化発生生物学の歴史と哲学
  7. 11/22(1)物理学の哲学:時空の哲学(内井 2006,オカーシャ 2008 第6章)
  8. 11/22(2)心理学・社会科学の哲学:人間行動の進化的研究と社会科学の関係(オカーシャ 2008 第6章,中尾 2010,2012)

その他の有用な参考文献

科学哲学全般

他にも色々あるが,とりあえずは以下を抑えておくとよい.特に重要なのは内井(1995).90年代前半までの科学哲学の基礎知識はおおむねこの本でカバーできる.その他,疑似科学と科学の線引き問題については伊勢田(2003)が有用.

  • 内井惣七.1995.『科学哲学入門:科学の方法・科学の目的』世界思想社(Amazon).
  • 伊勢田哲治.2003.『疑似科学と科学の哲学』名古屋大学出版会(Amazon).
  • サミール・オカーシャ.2008.『科学哲学』岩波書店(Amazon).

物理学の哲学

量子力学の哲学に関しては他にも論文集など色々あるが,とりあえず以下を.

  • 内井惣七.2006.『空間の謎・時間の謎:宇宙の始まりに迫る物理学と哲学』中公新書(Amazon).
  • 森田邦久.2011.『量子力学の哲学:非実在性・非局所性・粒子と波の二重性』講談社現代新書(Amazon).

生物学の哲学

論文集だと日本語のものがあるが,まとまったものとしては以下のような邦訳しかない.ただし,特に上二冊は抑えておくべき基本的内容をある程度網羅的に扱っているので有用.

  • キム・ステレルニー,ポール・グリフィス.2009.『セックス・アンド・デス:生物学の哲学への招待』春秋社(Amazon出版された翻訳から割愛された章の翻訳).
  • エリオット・ソーバー.2009.『進化論の射程:生物学の哲学入門』春秋社(Amazon).
  • エリオット・ソーバー.2010.『過去を復元する:最節約原理、進化論、推論』勁草書房(Amazon).

統計学の哲学

原書はかならずしも統計の哲学の本ではないが,日本語で読めるものとしてはひとまず以下.

  • エリオット・ソーバー.2012.『科学と証拠:統計の哲学入門』名古屋大学出版会(Amazon).

心理学・社会科学の哲学

日本語でも「心理学の哲学」と題された本はいくつかあるが,内容は「心の哲学」なのでここではとりあげない.オカーシャの本で「心理学の哲学」とされているモジュール関係の話を扱った邦語文献としては,拙論(2010)などを参照.社会科学の哲学も日本語の文献はほとんど存在しないので,とりあえず拙論(2012)をあげておく(社会科学の哲学での王道的テーマを扱ったものではないが).

  • 中尾央.2012.文化の過去を復元すること――文化進化のパターンとプロセス.中尾・三中(編)『文化系統学への招待―文化の進化的パターンを探る』,勁草書房,pp. 2-16.
  • 中尾央.2010.人間行動の進化的研究―その構造と方法論―.『進化論はなぜ哲学の問題となるのか』,松本俊吉編,東京:勁草書房.

Last modified: 12/13/2013