Hisashi Nakao



科学技術哲学/Philosophy of science and technology

*以下はまだまだ未完成なので注意.

担当講師

中尾央(Nakao Hisashi),Email: hisashinakao@gmail.com(@は全角なので注意)

授業時間

後期第三クォーター,金曜12:50〜14:10.

オフィスアワー

授業後など適宜.

難しいことはとりあえずおいといて,科学哲学って何か,科学哲学で何をするのか何となく知りたい人へ

科学哲学に対する私の何となくのイメージ

授業の一般目標

科学技術と社会の間で生じる問題を積極的に発見・解決していくためには,科学技術に出来る・得意なこと,また科学技術に出来ない・不得意なことを把握することが重要になるが,科学技術のこのような側面を把握するには,そもそも科学技術がどのようなものであるかを理解しておかねばならない.本科目では,こうした「科学技術とはどのようなものか」といった点に関して,哲学的なアプローチから考察する。科学技術に対する哲学的な理解を踏まえた上で,上述したような問題をより直接的に扱う「科学技術倫理」,「科学技術思想」,「科学技術とリスクコミュニケーション」,「科学技術と公共哲学」,「科学技術政策」といった講義に関わる哲学的基盤を提供し,諸課題を解決するために積極的に関与していこうとする意欲を養うことを目標とする.

教科書

以下に準拠しますが購入する必要はありません.
Okasha, S. Philosophy of science: A very short introduction. Oxford University Press. 邦訳:サミール・オカーシャ『科学哲学』廣瀬覚訳,東京:岩波書店,2008.

成績評価

授業内レポート(40%)+最終レポート(1200字程度,60%)で評価する.

授業計画

  1. 10/2 イントロダクション:講義の目標と進め方,シラバスの説明,成績評価の方法,授業の概要
  2. 10/16 講義1:科学とは何か—疑似科学と多様な科学の姿
  3. 10/23 講義2:科学的説明
  4. 10/30 講義3:科学の変化と科学革命—科学の変化は合理的なのか
  5. 11/6 講義4:物理学・生物学・心理学における哲学的問題(1)心と脳の関係を考える
  6. 11/13 講義5:物理学・生物学・心理学における哲学的問題(2)生物進化と人間行動
  7. 11/20 講義6:科学とその敵—科学主義,科学と価値,科学と宗教・文化
  8. 11/27 総括:科学の本性

参考文献

疑似科学と多様な科学の姿

  • 伊勢田哲治. 2003. 『疑似科学と科学の哲学』名古屋:名古屋大学出版会.

科学的説明

  • 内井惣七. 1995. 『科学哲学入門』京都:世界思想社.
  • Douglas, H. 2004. The irreducible complexity of objectivity. Synthese, 138(3): 453-473.

科学の変化と科学革命—科学の変化は合理的なのか

  • Kuhn, T. 1962. The structure of scientific revolutions. University of Chicago Press. 邦訳:トーマス・クーン『科学革命の構造』中山茂訳,東京:みすず書房,1971.

物理学・生物学・心理学における哲学的問題(1)心と脳の関係を考える

  • Searl, J. 1994. Mind: A brief introduction. New York: Oxford University Press. 邦訳:ジョン・サール『マインド:心の哲学』山本貴光・吉川浩満訳,東京:朝日出版社,2006.

物理学・生物学・心理学における哲学的問題(2)生物進化と人間行動

  • 中尾央. 2015. 『人間進化の科学哲学:行動・心・文化』名古屋:名古屋大学出版会.

科学とその敵—科学主義,科学と価値,科学と宗教・文化

  • Dawkins, R. 2007. The God delusion. New York: Black Swan. 邦訳:リチャード・ドーキンス『神は妄想である』垂水雄二訳,東京:早川書房,2007.

科学哲学にさらに興味のある方向け情報

過去の科学哲学の授業(2013年2014年2015年)の文献案内などを参照.

Last modified: 05/06/2015